AIは筋のいい一般論を出す。問題は、それを現場の一言で更新できるか
お世話になっている経営者の方と、いわゆる現場職・ノンデスクワーカーの方々はコレドウをどう活用できるか、という話をしました。
僕は最近、AIと壁打ちをしながら「やっぱりスマホ対応しないと、現場の方には使ってもらえないのではないか」と考えていました。それを話したところ、こう言われました。
「いやいや、スマホ化したからといって、現場の人が自分で目標を作るとは限らない。むしろ、管理する側が目標を作って、それを本人との合意形成に使うんじゃない?」
たしかに、と。課題は単に「入力デバイスをスマホにすること」ではない。誰が目標を作るのか、誰が本人と合意するのか、誰が進捗を見て、どのタイミングで声をかけるのか。そこまで含めた運用設計の話だったんだと気づきました。
帰り道にAIへ「君はスマホ化しろって言ってたけど、今日こう言われたんだけど、どう思う?」と聞いたら、「その方の言う方が現実に近いと思います。私は一般論として判断していました」という回答が返ってきました。
AIは大量の情報をもとに、それっぽく筋の通った答えを出してくれます。でも、特定の業界・特定の会社・特定の現場で本当に何が起きるのかまでは、よく分からない。
とはいえ、人間なら誰しも現場の解像度が高いのかというと、まったくそんなことはありません。むしろ、現場を見ていない人間よりは、AIのほうがよほど筋の良い仮説を出してくれる場面も多い。
なので、大事なのはAIか人間かではなく、その仮説を、現場の反応や詳しい人の一言でちゃんと更新できるかどうか。
AIに任せっぱなしにすると“それっぽい一般論”を高速に積み上げてしまうことがある。逆に、人間だけで考えても、思い込みや経験則に引っ張られてズレることもある。結局強いのは、AIを上手く使いこなしながら進む人なんだなと思いました。