「未病」で店舗を守る。目標対話で組織を強くする

― 株式会社店舗ドック × コレドウ株式会社対談
インタビュアー:コレドウ株式会社 曽良 竜太
ゲスト:株式会社店舗ドック 代表取締役 髙倉博(https://tempodock.com/)
店舗設備の「未病」を守る株式会社店舗ドック。緊急メンテナンスの負担を減らす思想で事業を伸ばしてきた同社だが、次に向き合ったのは"組織の未病"だった。目標が揃わない、優先順位が噛み合わない、面談が感覚に寄る、事業が形になるほど、そのズレは顕在化する。この課題に対し、店舗ドック代表・髙倉博氏とコレドウ・曽良竜太が議論するのは、ツール導入の是非ではない。AI時代における目標設定の作法、262の可視化、面談と評価の連動。コレドウを"主役"にせず、対話のトリガーとしてどう活用するのか。現場の手触りから、組織マネジメントのリアルに迫る。
株式会社店舗ドックとは

曽良:本日はよろしくお願いします。まずは御社のご紹介からお願いします。
髙倉:株式会社店舗ドックの代表、髙倉です。よろしくお願いします。「人間ドックならぬ店舗ドック」という考え方で、店舗設備の"健康診断"を行っています。飲食店や商業施設の設備トラブルは、緊急メンテナンスになると精神的にも金銭的にも大きな負担になります。そこで私たちは「未病検査」という概念で、故障を未然に防ぎ、コストを下げ、効率を上げるお手伝いをしています。現在は約17名体制で運営しています。
導入の背景 ― 「見える化」への挑戦

曽良:コレドウを導入いただいた背景はどんなものでしたか?
髙倉:これまでは、会社の方針や売上・利益目標に合わせて、個別に目標を設定してほしいと思っていました。ただ、私が一方的に話して「分かりました」となるだけで、追いかける仕組みもなかった。時間が経つと「なんでこれやってるんだっけ?」という状態になってしまう。それを"見える化"したかったんです。もともと商品をゼロイチで作っていた段階では、数値ノルマは意味を持ちませんでした。でも商品が形になってきた今、役割や月次目標を明確にする必要が出てきた。そこでコレドウを導入しました。
導入して初めて見えた「本当の課題」

曽良:入れてみて、何が見えましたか?
髙倉:正直、入れる前は課題が明確だったわけではないんです。でも導入して初めて「あ、これ課題だったんだ」と気づきました。私が9割話して、メンバーが「はい」と言う構図。でも実際の動きは違う。彼らに目標を書いてもらうと、「優先順位が全然違う」ことが分かった。そこを微修正していく。それが大きな変化でした。
「コレドウ会議」というトリガー

曽良:実際の運用は?
髙倉:月1回の「コレドウ会議」を実施しています。大事なのは"更新されているか"ではなく、「目標目的を話し合うトリガーができた」こと。AIがきれいに整った文章を出してくれる。その結果、逆説的だが、「そうじゃない」というものも分かりやすくなる。違和感が見える。それがいい。コレドウを目的にしない。あくまで"対話のきっかけ"として使っています。
262の法則が可視化された

曽良:セグメントが見えてきた、というお話もありましたね。
髙倉:はい。いわゆる「262」の構造が明確に見えるようになりました。本気で前向きに動く2割、真ん中の6割、動かない2割。特に改善が必要な層は、目標が極端に低い。「朝9時に来ます」みたいな目標を出してくる(笑)。役割と目標のズレがあぶり出される。逆に、頑張っているメンバーの評価もしやすくなりました。
面談が変わる。組織が変わる。
曽良:面談はどんな内容になりますか?
髙倉:30分枠ですが、順調なメンバーは10〜15分で終わります。「もう少し伸ばせるよね?」という前向きな話。一方で、動いていない2割には「どうするの?」と真正面から向き合う。ネガティブに聞こえるかもしれませんが、会社としてはプラス。輝く場所が違っただけ。別のポジションでメンバーが一気に輝きました。
AIは"主役"ではなく"補助"
曽良:AIへの期待値についてはどう思われますか?
髙倉:AI万能主義は違うと思っています。あくまで補助。文章を書くのが苦手な人の補助。感情を整えるための補助。面談前に「今日の注意点は?」とAIに聞くことで、感情を一度リセットできる。それが大きい。
評価との連動へ
曽良:今後の展望は?
髙倉:4月の評価から完全連動させます。月1回の面談の延長線上に評価がある。AIで議事録を取り、進捗コメントを残せば、評価コメント案まで出せると今日教わりました(笑)。これは活用します。
対談を終えて
曽良:最後に一言お願いします。
髙倉:コレドウを入れたから良くなった、ではなく、コレドウを"使って対話した"から変わった。目標は掲げるものではなく、"すり合わせ続けるもの"だと実感しています。