コレドウ
株式会社カルチャリア

特別対談:「世界に文化を届ける人事を」

カルチャリア代表・奥山氏が語る、組織づくりと評価制度、そしてコレドウの可能性

インタビュアー:コレドウ株式会社 曽良 竜太

ゲスト:株式会社カルチャリア 代表取締役社長 奥山 由実子(https://culturia.co.jp/

原点はニューヨークの街角だった

曽良(かつら):まず、奥山さんが「人事」という領域に入った原体験を教えてください。

奥山:きっかけは、20代のときに行ったニューヨークでした。あの頃、アメリカには日本企業が1万5千社以上進出していたんです。でも、現地の街を歩いても、日本製の商品がほとんど見当たらない。代わりにあるのは、中国製、韓国製、メキシコ製。しかも、どれもすぐ壊れる。私は日本で日本製の壊れないものしか使ってこなかったので、衝撃でした。

曽良(かつら):それだけ優れた日本製品が、なぜアメリカで存在感を出せなかったのでしょうか。

奥山:それを探る中で見えてきたのが「人事」の課題でした。例えば誰でも知っている日本の家電メーカー。アメリカでは現地採用が定着せず、優れた製品が売れる前の段階でつまずいていた。アパレルメーカーも最初の進出では現地スタッフがすぐ辞めてしまって失敗しました。結局、組織が機能していなかったんです。だから私は「人事がすべてだ」と思うようになりました。

「制度とカルチャーは一体」でなければ意味がない

曽良(かつら):カルチャリアという社名にも現れている通り、「文化(カルチャー)」に強くこだわりをお持ちだと思います。

奥山:はい。評価制度や教育は「ハード」と「ソフト」として目に見えます。でも、それを支える「カルチャー」は目に見えない。にもかかわらず、それが整っていなければ、制度も教育も定着しません。持続的に成長する会社は、例外なくカルチャーがしっかりしています。

曽良(かつら):最近はどの企業も「カルチャーが大事」と口にしますが、正しく理解していないケースも多いですよね。

奥山:そうなんです。「カルチャーとは何か?」と聞かれて明確に答えられる人は本当に少ない。私たちは、評価制度を作るところから入って、その奥にある理念や文化に踏み込んでいくというアプローチを取っています。

理念と評価制度の接続が、組織の未来を変える

曽良(かつら):理念と評価制度って、どうやって結びつけていくものなんでしょうか?

奥山:最近は、「理念の行動指針」を評価項目に取り入れる企業が増えています。まず理念を「仕組み化」し、それを見える化する。そして自分ごと化する。このステップを踏むことで、社員が企業文化と自分の価値観を照らし合わせることができるようになるんです。

日本の人事に足りない視点とは

曽良(かつら):なるほど。一方で、日本企業の多くが評価制度や制度設計をなかなか変えられないケースもあるのではないでしょうか?

奥山:要因の一つは、戦後の「ハードワークでなんとかなる」というマインドセットが根深く残っていること。日本は60年間、右肩上がりで成長してきた。その成功体験が評価制度の更新を妨げているんです。でも今は、働いても儲からない時代。制度設計を根本から見直す必要があります。

曽良(かつら):でもまだそこに気づいていない企業もいるかと思います。

奥山:はい。そもそも「見直すべきだ」と判断できる人事部の人材がいない。ここが本当に大きな課題です。

戦略人事を機能させるために必要なこと

曽良(かつら):これからの人事部門には、どんな進化が必要でしょうか?

奥山:これまでの人事は「管理・オペレーション型」。書類やルール中心の仕事でした。これからは「プロフィットセンター型」の人事へと転換しないといけない。経営のパートナーとして、ブランドと理念を背負って、社員をリードする。そういう人材が求められています。

コレドウは「もう一人の自分」

曽良(かつら):その点で、コレドウというツールに注目してくださっている理由をお聞きしたいです。

奥山:私にとってコレドウは、まさに「もう一人の私」。目標設定や面談の設計、質問設計を、私と同じクオリティで代行してくれる。これは単なるAIツールではなく、マネジメントの質そのものを引き上げてくれる存在です。

曽良(かつら):それは嬉しいお言葉です…!

奥山:日本人って、SMARTゴールの設定も苦手、1on1も苦手、部下へのコミュニケーションも。。。でも、コレドウは事業の目標に沿った適切な問いを投げてくれる。人間の苦手をAIが補ってくれる、画期的なプロダクトだと思います。

目指すのは、世界で通用する日本の組織づくり

曽良(かつら):最後に、奥山さんが見据える未来についてお聞かせください。

奥山:日本には、素晴らしい製品・サービスがあります。でもそれが世界で通用するかどうかは、人が育つ仕組みがあるかにかかっている。だからこそ、カルチャー、制度、評価、育成、それらを一体で設計できる人事が必要なんです。

曽良(かつら):まさに「文化をつくる人事」ですね。

奥山:はい。世界中に日本の良さを届けるためには、人を通じた文化の浸透が不可欠。だから私はこれからも、人事というフィールドから、世界を変えていきたいと思っています。