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目標管理シートの書き方とフォーマット——テンプレより先に決める5項目

(更新: 曽良 竜太 (コレドウ代表取締役)
目標管理シートの書き方とフォーマット——テンプレより先に決める5項目

「目標管理シート 書き方」「目標管理シート テンプレート」で検索すると、フォーマットがたくさん出てきます。でも、テンプレを手に入れて埋めても、たいてい回らないんですよね。今日は、テンプレの前に知っておきたい「共通言語になるシートの書き方」を、例文つきで書きます。

前提をひとつ。コレドウでは書かれた目標文を数百件、6つの観点で採点してきました(分析の詳細はこちら)。そこで分かったのは、欄がぜんぶ埋まっているのに機能しないシートが大量にあることです。差は文章量ではなく書き方で生まれます。だからテンプレの前に、書き方の話をします。

なぜ、テンプレを埋めても回らないのか

いちばんの理由は、シートを埋めること自体が目的になってしまうから。期初にきれいに埋めて提出し、そのまま半年放置。期末に引っぱり出して、評価のために体裁を整える。——これだと、シートは「評価用の作文」です。

ありがちな失敗が、あと2つ。ひとつは、ルーティン業務をそのまま書くこと。「請求書を毎月処理する」のように。達成しても評価できないし、組織も成長しません。もうひとつは、去年のシートをそのままコピペして出すこと。正直これが最悪で、「今年も成長しません」と宣言しているようなもの。せめて一つは“今年変えること”を足したい。(このあたりは目標設定の方法に詳しく書きました。)

目標管理シートは、提出物じゃない。期中に使い続ける「共通言語」であるべきなんです。(その考え方は目標管理とは、評価のための作業じゃないに。)また、「定性的で測れない」と手が止まりがちな項目の書き方は「定性目標」なんて、存在しないにまとめました。

共通言語になるシートの5項目

テンプレが何であれ、この5つが言葉になっていれば機能します。

  • ① 目標(What):何を達成するか。ルーティンではなく「改善」で書く
  • ② 達成基準(数値):どうなったら達成か。測れる形に
  • ③ 行動計画(How):どうやって達成するか。道筋。←ここが抜けがち
  • ④ 期限(When):いつまでに。マイルストンも
  • ⑤ 評価との接続:達成したら評価にどう跳ね返るか。期初に決めておく

SMARTでよく言われるのは①②④だけ。でも③How と ⑤評価との接続が無いと、シートは共通言語になりません。

シートのフォーマット——形式は何でもいい、5項目が入っていれば

「テンプレート」や「フォーマット」を探している方に、先に結論を言います。形式は何でもいいです。ExcelでもスプレッドシートでもWordでも、5項目を書ける欄があれば機能するし、無ければどんなに立派なテンプレでも機能しません。1枚に落とすとこういう形です。

目標管理シートの基本フォーマット(5項目の型)
書き方のポイント
① 目標(What)何をどこまで変えるか。改善で書く請求処理のリードタイムを月末3営業日から1営業日に短縮する
② 達成基準どの水準なら達成か。段階で書くと迷わない⑤1営業日以内/③2営業日/①現状維持
③ 行動計画(How)何を・どの頻度で。カレンダーに置ける形で4月に現状フローを棚卸し、5月にチェックリスト化、6月から新フロー運用
④ 期限(When)いつまでに。中間のマイルストンも6月末に新フロー稼働、9月末に1営業日を達成
⑤ 評価との接続達成が評価にどう跳ね返るかを期初に握るこの目標の達成度がどの評価項目に対応するかを上長と確認

※列の名前が違っても、この5つを書ける欄があれば形式は何でも機能します。

いま使っているシートがあるなら、作り直す必要はありません。足りない欄(たいていは③Howと⑤評価との接続)を足すだけで十分です。

「定性目標は測れない」も、たいてい解決できる

「うちの仕事は定性的だから数値にできない」とよく言われます。でも、定性的な目標でも〈期日〉と〈達成した状態〉を決めれば、達成/未達は判定できます。

たとえば「チームの連携を良くする」は測れない。でも「9月末までに、引き継ぎ漏れによる手戻りをゼロにする」なら測れる。期日と“どうなっていたら達成か”を足すだけで、定性は“評価できる形”に変わります。

細かく書くのは、管理のためじゃなくPDCAのため

「そこまで細かく書くの?」と思うかもしれません。理由があります。

「出来そうで出来ない、ちょうどいい難易度」って、実は立てる時点では誰にも分かりません。だから、やってみて調整するPDCAが要る。そしてPDCAを回すには、目標が具体的じゃないと“どこを直すか”が分からない。細かく書くのは、管理のためじゃなく、回して直すためなんです。

before / after:例文で見る

同じ人の目標でも、書き方でこれだけ変わります。

なんちゃって(ルーティン・曖昧)

  • ✗「請求業務を正確に行う」
  • ✗「営業を頑張る」
  • ✗「1on1を実施する」

共通言語になる(改善・具体・How)

  • ◯「請求処理を月20時間→12時間に短縮。AIで明細チェックを自動化し、ミスを月1件以下に(期末まで)」
  • ◯「新規受注を前年比120%に。既存顧客への紹介依頼を月10件、ウェビナー登壇を四半期2回(四半期ごとに進捗確認)」
  • ◯「目標と実績のズレを早く拾うため、1on1を月2回・各30分。話した内容は評価メモに残す」

違いは、改善になっているか・数値があるか・どうやるか(How)が書いてあるか、です。

職種別(営業・事務・企画・IT)のNG→OKの実例と振り返り欄の例文は、目標管理シートの記入例にまとめています。

書いて終わりにしない/AIで“軽く”埋める

良いシートができても、期中に使わなければ意味がありません。月1でいいので、シートを開いて「今ここ」を確認する。それだけで、シートは作文から共通言語に変わります。

とはいえ、5項目をちゃんと埋めるのは手間がかかる。だからコレドウは、AIが目標を具体的な共通言語に翻訳し、達成基準やHowの言語化を手伝います。テンプレを“重い作文”にせず、軽く・具体的に埋められる状態にする。(資料請求はこちらプロダクトの詳細

まとめ

目標管理シートは、テンプレを埋める作業じゃありません。①目標(改善)②達成基準 ③How ④期限 ⑤評価との接続——この5つが本人の言葉で書かれ、期中に使われてはじめて、組織の共通言語になります。

そもそも書く前の段階で手が止まっている場合は、目標が立てられない会社の人は、毎日なにを目指して働いているのかのほうが近いかもしれません。

そして、その共通言語を期中に回し続ける営みをパフォーマンスマネジメントと呼びます。シートは、その道具のひとつです。

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